-

外構工事の施工例 !純和風の門柱施工:結城市結城M様邸

武家屋敷のような日本家屋、門柱施工開始となります!
M様とは長いお付会いをさせていただいており、数々の施工を手掛けてまいりました。
以前は商店を営んでおりましたが、ご主人様のご隠退に伴い、暖簾を下ろされることとなったため
建物の解体➡駐車場増設工事をさせていただきました。
外壁塗装も弊社で承り、とても良いお付き合いをさせていただいております😊
施工前はアプローチに芝が張ってあり洋風な面持ちでしたが
今回は母屋の玄関門構えと同様、純和風の門柱施工となります。
存分に瓦を使用して施工致しましたが、とても立派な顔になりました!
施工前➡門柱施工中!!
お写真でもお分かりになりますように、塗装前でもとても雰囲気がある門柱です。
建物東側、施工前のブロック塀、フェンスは公園でよく見るような簡易なものとなり
安全性と統一性を持たせるため、新たにブロックを積み塀瓦を乗せ施工しました!
● 四脚門(しきゃくもん)●
今回は4本の柱を使用したため、一般的に四脚門と呼ばれるもので施工しました!
●一間一戸(本柱2本で一つの門)の門で、控柱が本柱の前後に2本ずつで計4本となるので
これを脚(あし)とみて四脚門と呼びます。
●屋根は切妻造。
●本格的な四脚門は柱と柱を頭貫(かしらぬき)で結び、斗栱を組む。
●平安時代には原則として三位以上、大臣級の屋敷の正門に許された門。
●鎌倉以後は将軍家の正門・勅使門、格式ある寺家の正門などに使われた。
説明を見ると、なんと由緒正しき門なのだと感心致します😊
● 鬼瓦とは ●
鬼瓦とは、日本の建築物の棟の端などに設置される板状の瓦の総称です。
厄除けであるだけではなく飾りでもあります。屋根材に雨水を防ぐ役割を持っているので実用的にもとっても優秀なもとなります。
細工が細かく、よくできているため芸術作品としてとても評価されており
寺社仏閣や一般の日本家屋の屋根などに置かれていることが多いですね!
● 魔除けとしての鬼瓦の役割 ●
寺社仏閣、一般家屋の瓦屋根に付けられる鬼瓦には、おもに魔除けや厄除けの意味が込められています。
怖い鬼をあえて味方に付けることで、怖いものなしの無敵状態になれると考えられたからです。
毒を以て毒を制す!に似た意味合いなのでしょうか!
鬼瓦を瓦屋根の棟端に付けると、その建物や家をまるごと鬼が守ってくれ
安心して暮らすことができると考えられているようです。
また棟の切り口を鬼瓦で隠すことにより、雨水の侵入を防ぐという役目を持ち建物を守る意味もあります。
そのうえで鬼がもつ強さがあれば、鬼に金棒!
太刀打ちできない魔物さえも圧倒することができると信じられてきたそうです。
なんとも日本らしい、素敵な意味合いが含まれていたのですね!
● 鬼の顔を用いたものばかりではない? ●
民家の瓦屋根に多く使用される『鬼の顔ではない鬼瓦』は「飾り瓦」とも呼ばれます。
一般的には、家内安全や無病息災、災害回避などの願いがこめられた鬼瓦が選ばれることが多いようですね😊
★ 火災防止を願い、鯱・菊水・波・雲などの水や雨をイメージさせるもの。
★ 縁起のよい鶴や亀、子孫繁栄をあらわす雲竜、福を招く七福神なども人気のようです。
★ 家紋の鬼瓦を使うことも多く、その家の象徴(シンボル)の役割も果たしていました。
お醤油で有名な「ヤマサ醤油」のロゴを思い浮かべると分かりやすいと思いますが
屋号を称したものを鬼瓦に刻んている問屋さんなども見かけますよね!
(かみゆ歴史編集部提供)
鬼瓦はお寺などの寺社仏閣で見ることができますが、特にたくさん見られる場所としてお奨めなのがお城です🏯
例えば、お好きなお城 NO1 の姫路城では、10種類以上もの鬼瓦を見ることができます。
普段、何気なくお散歩していた場所をよく観察してみると、鬼瓦を発見できるかもしれませんね😊
● 鬼瓦は家の中にも置ける ●
現代ではライフスタイルの変化によってスタイリッシュな住宅が増えてきたため、純日本風の住宅を建てる方が減少しています。
住宅を施工する際には スレート/コロニアル屋根が一般的なものとなり、日本の住宅では特に人気がある屋根材なのも事実です。
1.工事価格が安い 2.瓦よりも軽くて耐震性が高い 3.工事できる業者が多い
このようなメリットがあり、耐用年数とコストパフォーマンスに優れた屋根材を使いたい方に向いていることも理由の1つとなります。
このような理由により、鬼瓦という伝統文化の継承が危ぶまれてしまいましたが、鬼瓦を大切にしたいというお気持ちから
屋根の上に置かなくとも家の中での守り神としてお飾りするという発想が生まれたため、室内に置く方もいらっしゃるのですね。
● 現代の鬼瓦 ●
家の守り神として愛されてきた鬼瓦は、ライフスタイルの変化にともない様々な変化を遂げています。
最近ではインテリアとして飾れるタイプの物、キーホルダータイプの物もつくられているようです。
千社札や喧嘩札、家紋入りキーホルダーなど人気がありますし、和風の小物・置物に重きを置く方も増えていますから
伝統が継承された守り神を、身近にお持ちするのも良いかもしれませんね😊

施工中→塗装完了!!
鬼瓦・屋根について色々お伝えしてきましたが、門柱塗装も終え施工完了となります!
お色は外壁の色と調和するよう同系色で塗装致しましたが、ブロック1段目は黒にしたことにより
引き締まって見えますし、より重厚感が出てお武家様が登場するかのような仕上がりになりました!



実は私、鬼瓦を集めるのが趣味の一つ。弊社の出入口に並べ飾っています!
この鬼瓦たちは、お客様の屋根葺替えの際、通常ですと処分することになりますが
お客様のお住まいを守ってきた鬼瓦を、私は大切に持ち帰り保管してお飾りしています。
もちろん、安全・無病息災、災害回避などの願いを込めております。
私たちは高所作業が主ですから、従業員の安全も願い出入口で見守っていただいています!
弊社にお立ち寄りいただければ、鬼瓦ロードをご覧いただけますよ😊
お近くにお越しの際は、是非お立寄りくださいませ!
今回は門柱施工についてご紹介しましたが、見事にお色直し完了の施工前、施工後がお見せできたと思います。
併せて、屋根や瓦の大切さをお伝えできていれば嬉しいです!